一般社団法人 山門(やまと)青年会議所 2020年度 基本理念・理事長所信・基本方針

第46代理事長 諸藤 悟

 

【基本理念】

 

一緒懸命

〜新たな価値を共創しよう〜

 

 

【はじめに】

1975年「山門、三池郡」の青年が立ち上がり、日本で初めて郡部に誕生した山門青年会議所は、これまでさまざまなJC運動を展開してきました。青年会議所とは「明るい豊かな社会の実現」を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志により運動が始まり、ともに向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに設立されました。そして「修練、奉仕、友情」の三信条のもと、より良い社会づくりをめざしてJC運動を積極的に取り組んでいます。JC運動とは、若い人々が集まって自己啓発、修練を行う場であり、培われた力を用いて地域社会に奉仕すること、その個人の修練や社会奉仕を支える力として、会員同志の友情が育まれるというものです。山門青年会議所も、己を律することで自らを磨き、純粋な正義感と揺るぎない信念を持ち「山門、三池郡の青年の創意を結集して、郷土の発展と若人の自己啓発を図る」という創始の精神があります。山門青年会議所は、これまで歩んできた45年の歴史と伝統を継承し、これからは新たに提唱した中長期ビジョン「YMTs2030」(Yわたしたちの、Mまちの、Tために、sSDGsを推進する)を念頭に掲げ、誰一人として取り残さない持続可能な地域の発展と自己成長ができる団体として、新しい時代に適したJC運動の取り組みと、会員の意識改革を進めてまいります。

 

【YMTs2030実現に向けて】

山門青年会議所は、これまで大きな連携の必要性と重要性に気づき、広域的なまちづくりを行ってきました。地域に点在する団体、個人が得意とする分野で連携を深め、地域全体に関わりを広げることが地域コミュニティーの活性化につながると確信し、15年前から「連携」をキーワードに運動、活動を展開してきました。これまでの連携は、それぞれが主体性を持つ団体でありながら目標達成のために共同で事業を行うということですが、これからは「共創」を深めてまいります。各分野の団体、個人の方々と対話をしながら、新しい価値を「共」に「創」り上げ、10年後の未来のために今私たちにできることは、地域に点在する企業や団体、学校、家庭、そして行政が抱える問題にも関心を持ち、これまで以上に地域から必要とされ、頼られる団体へと変わらなければなりません。人とひとがつながり、自分たちのまちの魅力を共に創り上げることができれば、地域発展、経済発展、それこそが自己の成長につながり未来のためになります。山門青年会議所は、今まで連携してきた各種団体の優れた知識や手法を取り入れ、10年後の未来のために、新たな視点と斬新なアイデアをJC運動、活動に取り入れ、まちの価値を共創してまいります。

 

【まちの価値を共創しよう】

私たちの活動エリアは、みやま市、柳川市と人口約10万人の地域ではありますが、さまざまな地域資源が点在しており、交通インフラ整備も整いつつあります。そして、巨大マーケットである福岡県と熊本県の中間点に位置し、周辺地域にも、久留米市、大牟田市までの都市圏30分以内と恵まれたエリアで活動しています。さらに、観光、商工業、農業、漁業などにおいてもさまざまな魅力を持つ地域と隣接しており、素晴らしい活動を行う団体・個人が多く存在しています。しかし、地域内外から関心を得るためには、点と点で行うよりも、それぞれの魅力や特色を活かし共創することで、さまざまな問題や課題を解決する新しい発想を生むことができると思います。その意味においても、地方創生が叫ばれている今、地域に点在する魅力や特色を活かし、それぞれの団体や個人が持つ可能性を効果的かつ持続的に発展する社会をかたちづけていかなければなりません。10年後の未来のために、私たちが住み暮らすまちを「経済的に豊かで安心して暮らせるまち」にするためには、地域に大きな変化をもたらす、まち、ひと、しごとの仕組みなどに対しても、新しい在り方を取り入れ、社会的に有益となる新たなまちの価値を共創してまいります。

 

【子どもたちの育成を共創しよう】

私たちの活動エリアは、県下最大の穀倉地帯を潤しながら有明海へとつながる矢部川が流れています。古くから日本有数の穀倉地帯である筑後平野の農業用水や発電用水に幅広く利用されてきた矢部川は、筑後地方における産業活動の支えとなってきました。しかし、2012年7月、矢部川が流れる私たちの地域では、九州北部豪雨災害に見舞われ水害の恐ろしさを痛感した地域となりました。ここ数年、日本では立て続けに大きな災害が起きており、地域が直面する状況も明らかに変わりつつあります。この現状において、私たちは未来の主役である子どもたちのために、この地域を安全で安心に暮らせるまちにすることが重要であり「自然と共存して次世代のために地球環境を守る」ことを目的に、地域に住み暮らす大人と子どもも世代間を超えた地域の語らいと、防災、防犯に関心をもつことができる環境を整えてまいります。私たちは、未来の主役である子どもたちのために、団体、個人の枠組みを超えた自由な発想と感性を活かし、自然と調和したライフスタイルを大人も子どもも自然のなかで学び、遊び、体験することで、自分たちが住み暮らすまちの未来を自ら考え、行動することができる逞しい子どもたちの育成を共創してまいります。

 

【企業の価値を共創しよう】

私たちの活動エリアは、人口減少、少子高齢化、労働力不足に各自治体の財政難など諸問題が山積みになっています。このような社会情勢のなか、平成という時代に幕を閉じ、令和という新しい時代の幕開けとともに、私たちを取り巻く経営環境も大きな転換期を迎えています。2019年に施行された働き方改革や消費税増税など、中小企業者、小規模事業者の担い手で構成する山門青年会議所も、新しい時代に合わせた組織改革が強く求められています。先に行われた経済政策も地方経済の景気回復までには至らず、依然として厳しい経営環境のなかでJC運動、活動を取り組んでいくためには、さまざまな問題を新たな視点で変革していかなければなりません。私たちは時代の変化に対応し、それぞれが抱える問題や課題を解決することができる団体として、会員の経営力向上や資質向上、社会を牽引する責任世代としての意識改革が必要です。JC運動、活動への参加を続けることが難しい時代だからこそ、JCにしかできない成長の機会を共に創り、地域で活躍する若手後継者、若手経営者ともお互いに課題を共有し、今の私たちに必要なスキルやリーダーシップを身に付け、経済人としての学びにつながる企業の価値を共創してまいります。

 

【会員の価値を共創しよう】

山門青年会議所は45年の歴史の中で、敬愛する先輩たちの弛まぬ努力の積み重ねがあり、地域とともに成長してきました。それに加えて、先輩たちより受け継がれた歴史と伝統を次世代メンバーに継承していくことも重要な課題です。私たちが過去の歴史と伝統に学び、未来を見据えてこれからも「山門(やまと)」の名をつなぐためにも、会員一人ひとりがJC運動、活動の理解を深め、自己成長ができる組織へと変わっていかなければなりません。そして、会員一人ひとりの会費が財源であることを理解して、山門青年会議所が行うJC運動、活動の議決意義を持った会員であることをしっかりと認識し意識を高めます。さらに広報では、会員としての価値を幅広く周知するために、ホームページの公開やSNS等の電子媒体を活用し、事業告知や事業報告のみならず、懸命に活動する会員の紹介も合わせて質の高い情報を発信します。私たちは、これまでの45年の歴史と伝統を学び、山門青年会議所に所属する会員であることをしっかりと理解して、これからの時代に適した新しい組織運営を行うことが会員の魅力を高める原動力になります。これまでよりもこれからの未来を考え、新たなJC運動と組織運営を変革し会員の価値を共創してまいります。

 

【山門青年会議所の価値を共創しよう】

山門青年会議所は45年の歴史のなかで、地域が抱える問題や課題も変化するなか、常に時代のニーズに対応しながらJC運動、活動を展開してきました。しかし、少子高齢化や経済問題の悪化という厳しい社会情勢のなかで、全国の会員数も減少の一途をたどっており、山門青年会議所も同様に会員数が減少傾向にあります。会員数の減少は組織の原動力の低下につながる大きな問題であり、山門青年会議所をさらに力強い団体へと根付かせていくために、会員一人ひとりが同じ方向をめざし価値ある運動を発信することが重要です。山門青年会議所が現在置かれている状況と、これからの方向性を確かなものにするために、JCのスケールメリットや楽しさを感じることができる新しい交流会やアクティビティを開催し地域のリーダーとなる新しい仲間を発掘します。私たちの運動、活動の原点は人であり、JC運動、活動をとおして素晴らしい出会いや学びのなかで成長し、会員一人ひとりが持つ価値や強みを磨き上げることができれば、山門青年会議所の価値と魅力も高まります。私たちは、山門らしい山門をつくり、自分のまちは自分たちでつくる創意に満ち溢れた仲間の出会いを大切に、新しい山門青年会議所の価値を共創してまいります。

 

【むすびに】

本年度スローガン「一緒懸命」。世の中には一所懸命と一生懸命の言葉がありこの二つの言葉は似ているようで異なる意味になります。一所懸命とは、一所に腰を据えてがんばること、一生懸命とは一生をかけてがんばることであり、この二つの意味を誰かと一緒にがんばり、一人では成し遂げられないことでも懸命に力を合わせれば、不可能も可能になると信じて「一緒懸命」と掲げました。そして、私たちがJC運動、活動に精を出し、人として成長することができているのは、家族の支え、会社の支え、すべての人の支えがあり、決して一人で行っているわけではありません。JC運動、活動ができることへの感謝の気持ちを忘れず、支えてくれるすべての人への恩返しとは自身の成長です。さまざまな役職や事業をとおして、今の自分にないことを体験し、その先にあるものは失敗でも成功でもなく成長することです。その積み重ねが自分のため、家族、会社、すべての人への恩返しとなり、JC運動、活動に全力で取り組めば、それ以上の結果が自分のものとなり自身の価値を高めることができます。一所懸命に折れない覚悟、一生懸命にやり抜く力、支えてくれる人への感謝の気持ち、仲間同志を思いやる一緒懸命な想いがあれば不可能も可能となります。人口減少、少子高齢化、労働力不足に頻発する自然災害など地域が抱える問題や課題を「一緒懸命」新たな価値を共創しましょう。すべては10年後の未来のために。

 

【基本方針】

1.YMTs2030実現に向けた取組み(SDGs持続可能な開発目標の推進)

2.まち・ひと・しごとEXPO2020の開催

3.わんぱくキッズアカデミーVol.2の開催

4.会員の経営力向上と資質向上のための例会を実施

5.タイムリーな情報発信と魅力を伝える広報の実施

6.45年の歴史と伝統を継承する山門塾の開催

7.会員同士の交流と家族交流を開催し真の絆の構築

8.会員拡大10名(創立50周年を30名で迎える準備)

9.感謝を言葉と行動に表す山門JC感謝祭の実施

10.福岡ブロック協議会への参画と協力

11.第5エリア合同事業への参画と協力

12.八女・筑後・山門3LOM合同例会への参画と協力

13.(一社)矢部川くすべぇプロジェクト実行委員会への参画

14.九州クリエイターズマーケットVol.14への参画