森永卓郎(もりなが たくろう)さんは、テレビや雑誌などのメディアで活躍する経済アナリストです。多彩なコレクションを持つユニークな人物としても知られていますが、その集大成として埼玉県所沢市にある私設博物館「B宝館(びーほうかん)」を運営しています。
このB宝館では、森永さんが長年にわたって集めた膨大な“B級品”コレクションを展示。ここでは、入館料や開館日、アクセス情報など、訪問に必要な情報をわかりやすくまとめました。森永さんがどうしてこの博物館を作ったのかという背景も一緒にご紹介します。
入館料と料金区分
- 大人: 800円
- シニア(60歳以上)・学生: 600円
- 子ども(小学生以下): 400円
特別な割引や団体料金は設けていないとのこと。ごく普通の博物館に比べると少し安めの価格設定かもしれません。
なお、B宝館には駐車場(4台分)もありますが、車を停める際には1台につき2,000円の利用料がかかります。台数が限られるため、可能であれば公共交通機関を使うのがおすすめです。
開館日・営業時間
B宝館は、なんと月に1度しか開館しません。通常は毎月第1土曜日の12:00〜18:00が開館時間で、他の日は基本的に閉館です。しかも臨時休館や変更の可能性があるため、出かける前に公式情報をよく確認しましょう。
完全予約制ではなく、開館日に直接行けば誰でも入館できます。ただし月に1回しか開かないので、午前中早めの時間帯に向かうか、余裕を持って計画すると安心です。
展示内容:B級品のコレクション
「B宝館」の“B”は「ビンボーでおバカだけどビューティフル」の頭文字といわれています。普段なら捨てられてしまうような雑貨やおまけグッズなども、系統立てて集めれば立派な“宝”になる——そんな森永卓郎さん独自の考え方が館のコンセプトになっています。
代表的な展示品
- ミニカーや玩具: 昔の超合金ロボット、ミニカー、キャラクターフィギュアなど、子どもも大人もワクワクするラインナップ。
- お菓子のおまけ・食品パッケージ: 昭和から平成にかけての懐かしいお菓子の箱やおまけグッズ、清涼飲料の空き缶など。
- レトロ家電や日用品: 昭和〜平成期の携帯電話(ガラケー)、カセットテープ、牛乳瓶のフタに至るまで、時代を感じさせる多彩なアイテム。
- ユニークなお宝グッズ: 著名人のサイン入りアイテムや、堀江貴文さんが刑務所で履いていたサンダルなど、思わず「そんなものまで!?」と言いたくなる逸品。
館内にはこのほかにも10万点を超えるアイテムがギッシリ。見て回るだけでも宝探し気分が味わえそうです。
アクセス方法
電車
- 最寄り駅: 西武新宿線「新所沢駅」から徒歩約10分。航空公園駅からも徒歩約13分ほど。
駅を出て住宅街のほうへ進むと、ドラッグストアなどがあるエリアの一角にB宝館があります。看板を目印にすると迷わず行けるでしょう。
車
- 駐車場: 4台分あり、有料(1台2,000円)。
台数が少ないうえ、利用料もかかるため、できるだけ電車を使うのがおすすめです。車で行く場合は事前に周辺の駐車場も調べておくと安心でしょう。
なぜ森永卓郎さんはB宝館を作ったの?
森永卓郎さんは子どもの頃から「世間ではあまり価値がないと思われるもの」を集めるのが大好きでした。おまけグッズやレトロなおもちゃ、使い終わった食品パッケージなど、普通なら捨てるような物でも宝物としてコツコツコレクションしてきたのです。
その結果、家の倉庫に収まりきらないほどの量になり、「これを何とか展示して、多くの人に楽しんでもらえないかな?」という思いが募りました。それがB宝館誕生のきっかけです。
はじめは秋葉原あたりで開館したかったそうですが、土地が高騰していて断念。埼玉県所沢市なら安価で、静かで暮らしやすいという理由からここを拠点に定めたと言われています。自ら中古ビルを買い取り、大量のコレクションを一堂に集めて「B級品の魅力を見直そう」というコンセプトの私設博物館を実現しました。
人から見ればただのガラクタでも、森永さんにとっては長年の思い出や時代を感じさせる大切な品々。この“B級品”と呼ばれる物たちにもストーリーや歴史が詰まっているんだ、というメッセージを伝えたいそうです。
まとめ
- 入館料: 大人800円、シニア・学生600円、子ども400円。(駐車場代は別)
- 開館日・時間: 毎月第1土曜日の12:00〜18:00のみ。月1回しか開いていないため、要注意。
- 展示内容: 普通は捨てられる日用品やお菓子のおまけ、レトロ家電、ミニカーなど約10万点以上がズラリ。
- アクセス: 西武新宿線「新所沢駅」から徒歩約10分が便利。車の場合は駐車料金2,000円が必要。
- 作った理由: “B級品”の魅力をみんなで楽しもうと、幼少期からのコレクションを一挙に公開。秋葉原での開館を断念し、所沢市に落ち着いた。
このB宝館は「月に1回しか開かない」というレア感も相まって、知る人ぞ知るマニアックなスポットになっています。ちょっと変わった博物館に興味があるなら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。懐かしいグッズに再会して、思わぬ発見や感動があるかもしれません。
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